しもやけ
しもやけは医学的には『凍瘡』と言います。
手足の指先や耳たぶなどが赤色〜赤紫色に腫れ、かゆみや痛みを感じる場合もあります。
寒さにさらされることで血管が収縮し、血流が悪化することで起こる病気です。
ひびやあかぎれも乾燥した冬場に指先に起こる症状ですが、これは乾燥や水仕事などによって皮脂が失われることが原因の進行性指掌角皮症や手湿疹で症状が似ていることがありますが、しもやけとは違うものです。
しもやけは患部の状態によって大きく2つのタイプに分けられ、患部全体が熟した柿のように腫れて色が赤紫色っぽくなる樽柿型(T型)と、赤く盛り上がって腫れる部分が複数発生する多型滲出性紅斑型(M型)があります。
症状が進むと水ぶくれや潰瘍になったり、潰瘍から細菌に感染してさらに悪化することもあります。また、寒い朝に指先が白くなるレイノー症状を伴う重症の方の中には、背景に自己免疫性疾患がある可能性もあり血液検査が必要です。
しもやけは、本格的な冬になる前から、飲み薬や塗り薬で血流改善を心がけると重症化しづらいため、お早めにご相談下さい。